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プロフィール

(143)「予算成立に思う」  2010/04/08

 

タイミング的に少し遅くなりましたが、政権交代後、最初の予算となる
平成22年度予算が成立しましたので、私の思いを(予算の詳細に踏み込む
紙数的余裕はありませんので、総論とはなってしまいますが)
お伝えしたいと思います。
今回は、政権交代後初めての予算編成であり、必ずしも全事業を
見直せなかった為に、昨年の総選挙時に訴えた「予算の総組替え」
即ち全予算の優先順位の組替えとまではいきませんでしたが、
少なくとも「コンクリートから人へ」という基本理念をベースに
必要のない公共事業を大胆に縮減し、「いのちを守り大切にする」
ための「安心安全」、「人への投資」の予算は厳しい財政環境の中、
最大限捻出しました。
一方、エコポイント制度など、リーマンショック後の世界経済、
日本経済の停滞を克服し、景気回復に少しでも資すると思われることは
前政権時代からの事業も継続しました。同時に成長戦略については、
前政権で効果があると思われるものは継続し、新政権の独自政策とも
融合させた形で新成長戦略を策定して予算に盛り込みました。

勿論、多くの国民のみなさんが感じておられるように、我々民主党政権も
今回の予算編成に100%満足しているわけではありません。言い訳とは
なりますが、次のような制約要因があったからです。

(1)時間的な制約

9月17日発足の新政権が年内に政府案を閣議決定するための時間的余裕
がなく、8月末に出揃った前政権の概算要求を土台としなければ
なりませんでした。
また、事業仕分け手法等により予算の優先順位を入れ替えようと
しましたが、やはり時間的制約の中で、全事業の見直しまでは
できませんでした。

(2)税収的な落ち込み

44兆円にのぼる国債発行は財政規律、財政再建路線を無視したものだ
という批判もありますが、前政権で想定されていた税収が、
リーマンショック後の景気悪化で約9兆円も落ち込み、この税収不足分を
国債で穴埋めせざるを得ませんでした。

上記のように、平成22年度予算の宿命的要因である、前政権からの
引き継ぎ、時間的制約、税収的落込み、リーマンショック後の
経済停滞等の要因を考えた時には、ある程度の評価をつけてもらえる
予算ではないかと思います。
その意味でも、新政権の本当の真価が問われるのは、平成23年度予算に
なるかも知れません。しかし、平成22年度予算の中で、政権交代の目玉
として訴え続けてきた「人を育てる」、「人に投資をする」ことに
ついての子供手当、高校無償化を予算上実現させたことは大きな意義を
持つと信じています。
尚、この子供手当てについて、疑問や批判の目を持っている方が
大勢いらっしゃることも承知しています。このことについては、
私のメルマガ138号及び139号、またはホームページの昨年9月29日
及び29日付けメッセージにて、その歴史的意義の解説と今後あるべき
子供手当ての姿について掲載しております。批判を含めご関心のある方は、
メルマガまたはホームページをご参照戴ければ幸甚です。

これまで私は、日本が直面する諸課題の根本的な原因は、国内に
おける少子高齢化の進行、そして対外的には、世界的な
グローバリゼーションの進行(経済における無国境化)であるという
ことを訴え続けて参りました。これら2つの国内外での環境変化に
対応できる国創りと、それを実現するための具体的な政策の立案と
実行が新政権に課せられた最重要課題です。
前政権の批判をするだけでは何の解決にもなりません。この二つの
大きな環境変化にどう対応するかが今政治に求められているという
問題意識を持つことが必要です。政治家は勿論、官僚、マスコミ、
国民一人一人がこの問題意識を共有し、且つ意識改革を行うことなくして、
これからの国家の政策課題の優先順位付け、つまり、国民の納得いく
予算編成はできないと思っております。新世紀日本の国創りについて、
国民のみなさんと親密なコミュニケーションを図っていきながら、
これらの難問を克服していきたいと思います。


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