活動報告

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「中央アジア視察その4 キルギス編_vol.1」メルマガ57号 2005年11月23日

*キルギス共和国の位置や国勢については、外務省の下記ページをご参照ください。
Kyrgyz Republic http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/kyrgyz/index.html

クロフ首相との記念撮影

11月8日(火)の朝、イスタンブール経由キルギスの首都ビシュケクを目指して、 キエフ空港に向かいました。ところが、その日のキエフは霧が深く、とても着陸 できる状況にないということで、何と、出発時間になっても、乗るはずのトルコ 航空の機体がイスタンブール空港を出発していないというではありませんか! 霧は結局晴れませんでしたが、何故か機体は到着し、3時間遅れて漸く搭乗、 イスタンブール経由、夜中の2時半にビシュケクのマナス空港に到着しました。 遅延騒動の最中には、キエフからモスクワ経由でキルギス入りする案や、一日 遅れでキルギス入りする案が出されるなど、予定通りキルギスに到着できるの かかなり冷や冷やしましたが、何とかイスタンブールの乗り換えにも間に合い、 事なきを得ました。

 

因みに、今回は「視察団一行」として一蓮托生の心積もりで出張しましたので、 荷物は機内持込手荷物と飛行機の貨物室に預け入れる前提のスーツーケース風 の比較的大きなバッグを2種類持っていきましたが、商社マン時代は、荷物は 全て機内持ち込みできるサイズのものだけにし、決して、貨物室に預け入れる ことはしませんでした。一度、荷物を預けてしまうと、他の便に乗換えようと しても、自分の荷物だけを取出してもらうことができないからです。海外では、 悪天候や機体の整備不良、時には乗客が少ないからという理由で(米国内ですら) キャンセルされて飛ばなくなることがよくありますので、どんな事態に遭遇し ても、すぐさま、違う航空会社や路線に乗換えて、何が何でも約束の時間に 目的地に到着できるよう、常に危機管理を心がけていたのです。 「飛行機が遅れた!」というのは理由にならない。「遅れることがあり得べし」 という前提で日程を組むべきという感覚だったからです。

 

マナス空港に到着した時の強烈な印象が二つあります。

 

まず第一は、マナス空港には数多くの米国空軍機が駐機しており、2001年9月11日後 のアフガニスタン戦争遂行の為、米国がキルギスから空港使用権を得たわけですが、 その現実を目の当たりにしたこと。ちなみに米国は1000人規模の空軍関係者を駐留 させており、まだ、アフガン戦争は継続されているという現実に直面しました。 また、それだけに、空港内の規制が厳しく、機密保持の理由で写真やビデオの 撮影は禁止されていました。

 

二番目はキルギス人の「底抜けのお人よし」とその「もてなし」を経験すること ができたことです。到着早々に大歓迎を受けました。夜中の2時半ですが、日本の 外務省の臨時大使や国際協力機構(JICA)の代表者が迎えに来てくれていたのみ ならず、キルギス国会の外務委員長、国会副議長が迎えに来てくれていました。 後に、笑い話になっていくのですが、日本人の感覚なら、夜中の2時半の到着です から「ようこそ、いらっしゃいました!長旅でさぞ、お疲れでしょう!早々に ホテルにお送りしましょう!」という風になるわけですが、ここはキルギスです。 そのお人よしの見せ所です。最大の山場です。

 

空港内の会議室に小宴会用のお酒やスナックが用意されており、国会副議長や 外務委員長各々が「大歓迎挨拶」を延々と続けるのです。当然、日本側としても 「答礼」として「(有難い?)出迎えやおもてなしに対する御礼挨拶をしなけれ ばなりません。しかも、キルギスでは日本のように、お酒をチビチビ飲むことは マナーに反するらしく「(歓迎の大演説をぶった後)それでは日本とキルギスの 今後の更なる友好の為にかんぱ〜い!」といった具合に「乾杯!」とグラスを 合わせた直後でないと飲めないんだそうです。

 

その為に、次から次に誰かが演説を始め、その都度「かんぱ〜い!」と唱和し てお酒を飲むのです。私もよく「話が長い!」と忠告をうけますが、キルギス の議員の長さは尋常じゃありません。しかも、キルギス側も日本側もその挨拶 の度に通訳を介しますので、時間は2倍になってしまいます。

 

日本には「過ぎたるは及ばざるが如し」とか「小さな親切、大きな迷惑」 とかいった諺や標語がありますが、その言葉を何度も思い浮かべながら 「かんぱ〜い!」をやっていました。お陰で、視察団のみんなが時差や キエフからの長旅の疲れがありながら、初日から睡眠不足と戦う羽目に なりました。キルギスのみなさん!大歓迎 ありがとう!国外でも国会議員 は鍛えられます!

 

大歓迎は実は、空港での出迎えだけではありません。翌日から政府、議会の 要人と会談することになるのですが、大統領、首相、外務大臣、国会議長、 副議長、外務委員長などが各々時間を取ってくれて、国を挙げての真の 大歓迎でした。

 

今回のメルマガは少し、物見遊山的な内容になってしましましたが、次回は それら要人との会談報告の前段としてキルギスの国情や現在の国内、国際環 境等についてレポートしたいと思っています。

キルギスのジェクシェンクロフ外相との会談の様子
 
ジェクシェンクロフ外相との記念撮影
 
クロフ首相と使節団一行。右から3人目ひげを生やしているのがサマエフ国際関係委員長。
 
大統領府兼首相府の前にて
 
キルギス国会議長席の前で
 
ソ連時代を思わせる守衛の人たちと
 
キルギスはビシュケク マナス空港の会議室で大歓迎を受けている様子。左から2番目がキルギス国会のサマエフ国際関係委員長、同3番目が国会副議長。

 

(以上、次回に続く)

−吉良州司−

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