140「メルマガ今年もありがとうございました」 2009年12月31日
みなさん こんにちは! 吉良州司です。
激動の2009年も残すところあと2日となりましたが、今年は悲願の 政権交代を実現することができました。これもみなさんの日本の 将来を思うが故のお導きと心より感謝申し上げます。
新政権が発足して100日を過ぎ、いわゆるハネムーン期間は終わり ましたが、国民のみなさんの評価は、政権交代前と同様、いまだに 期待と不安が渦巻いているのではないでしょうか。 政治主導と税金無駄遣い根絶への挑戦については、多くの国民が 期待を続け、温かく見守ってくれているのではないかと思います。 政治主導について付言するならば、新内閣発足の際、各閣僚が 官僚の用意した原稿を読むのではなく、自分自身の思いを自分自身の 言葉で語っていた姿に、多くの国民は拍手喝采を送り、「政権交代 させてよかった」とその選択に自信を深めて戴いたのではないかと 思います。また、私もその一員となりましたが、「政務三役」という 言葉が新聞テレビを賑わし、各省庁の大臣、副大臣、大臣政務官が、 慣れない環境の中で必死に政権運営している姿も新鮮に映り 「政治主導」への期待を高めて戴いたのではないでしょうか。 また、税金無駄遣い根絶については、事業仕分けが大きな脚光を 浴びました。徹底した情報公開の下、官僚目線の事業が、仕分け人たる、 政治家、一般国民、有識者の目線からは、「無駄」または「優先順位は 高くない」と判断され、廃止、縮減、見直しなどと歯切れよく裁断が 下されていきました。この映像を見た国民は「本当に税金の無駄遣いに 切り込んでくれている」と大きな期待を寄せてくれたのではないでしょうか。
しかし一方で、政権交代前に心配していた「不安」が、現実になって しまっているという思いをお持ちの方も大勢いらっしゃるかもしれません。 普天間基地の移設問題でぎくしゃくしている日米関係、(税収の大幅な 落込みが真の原因とはいえ)巨額の国債発行を伴う予算の規模や内容、 選挙中から議論になっていたマニフェストの実現と恒久財源の問題、 理念や政策が異なる3党連立問題などについては、不安を募らせている 方も多いと思います。
現在、私は政府の一員となっており自らの本音を無制限に主張する ことは許されない立場ですが、上記諸課題の中で、日米関係の 一端について、外務省や外務大臣政務官という立場を離れて、一議員、 一国民として、その考えるところをお伝えしたいと思います。
まず、批判を覚悟の上で申し上げれば、普天間問題は年内に結論を 出さなくてよかったと思っています。日米両国とも新政権が誕生してから 間もないからです。また、21世紀に入り、アフガン戦争、イラク戦争、 リーマン・ブラザーズ破綻以降の世界経済の動揺、中国をはじめとする 新興国の台頭と成長センターの移動、それに伴う資源配分の変化、 などなど世界は激動しているからです。
このような大きな世界の環境変化がある中で、今、日本に何が必要 なのでしょうか。それは、新しい時代の日米関係、これから50年の 日米同盟のあるべき姿について徹底的な国内議論を尽くすべきだと 思っています。 その議論の過程において、今後日本でいつ何時政権交代が起ころうとも、 「日米同盟が日本の外交・安全保障の根幹・基軸であり、日本、極東、 世界の平和と安定と繁栄のための基幹インフラである」との 国民的コンセンサスを共有することが重要です。
これまでの日米同盟は、日本の安全と東アジアの安定を守ることが 主な目的でした。そして、米国は日本を防衛する義務、日本は そのための基地提供、コスト負担義務を負っています。同時に米国は 東アジアのみならず世界の安定を守る「世界の警察官の役割」も担っています。 そして、安全保障的見地からみた沖縄の持つ地政学的、戦略的位置づけは、 日本、東アジアにとっても、(また、世界の警察官としての米国からみた) 世界にとっても極めて重要です。 日米両国とも新政権が誕生した今だからこそ、上述した「日米同盟が 日本の外交・安全保障の根幹・基軸であり、日本、極東、世界の平和と 安定と繁栄のための基幹インフラである」という基本認識を 共有・確認しつつ、同時に、これからの50年に起こりうる安全保障上の リスクとそのリスクへの対処方針、その際の米軍と自衛隊が担う役割、 沖縄をはじめとする在日米軍基地や自衛隊基地の位置づけなど、 徹底的な議論が必要だと思うのです。その結果として、普天間基地 (のヘリコプター部隊・機能)の移転先が決められるべきだと思います。 全ての沖縄県民や国民が賛成という結論はあり得ないと思いますが、 今ここで、少し立ち止まり、沖縄県民のみなさんの声に耳を傾けつつ、 国民的議論を尽くし、その上で、グアムへの全面移転、現行案どおり 辺野古沖への移転、その他の沖縄や県外移転という決断を下すべき ではないかと思います。
この私の主張の中で重要なことは「新政権が一体何を考えているのか わからない」、「日米同盟をどうしようとしているのか」、 「米国と中国のどっちが大事なのか」「日米同盟と3党連立のどちらを 優先するのか」といった疑念、不信感を米国政府や旧政権支持勢力が 持っている可能性がありますので、繰り返しになりますが、 「日米同盟が日本の外交・安全保障の根幹・基軸であり、日本、極東、 世界の平和と安定と繁栄のための基幹インフラである」ということが 新政権の基本姿勢である、と米国をはじめとして疑念を持つ方々に 主張・説明し理解してもらうことだと思います。
以上、結論を述べたわけではありませんが、少し時間的猶予を持つこと (来年5月には結論を出すことになっていますが)の必要性について 思うところをお伝えさせて戴きました。
来年もみなさんにとって素晴らしい年になりますようお祈りしています。 よい年をお迎えください。
-吉良州司-
[事務局からのお知らせ]
年明けの1月5日(火)夜9時からのNHK総合「ニュースウォッチ9」に 吉良州司がスタジオに生出演します!(勿論番組編成上日程の変更の 可能性はあります)現在の外務大臣政務官としての立場を中心に年末に 収録した映像を交え、当日スタジオでもインタビューに答えます。 みなさんはもちろん、周囲の方にも声をかけていただき、一人でも多くの 方にご覧いただければ幸いです。
今年一年お世話になり、ありがとうございました。 来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
吉良州司事務所スタッフ一同
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