122「『巨悪を倒すまでの厳しい道のり』 ―小沢一郎代表秘書逮捕事件に思う―」 2009年03月24日
みなさん こんにちは! 吉良州司です。 本当に長い間のご無沙汰をお許しください。この間、年明けから2月22日までは 地元の市議会議員選挙に全精力を集中し、またその後は、東南アジア諸国視察 の準備や訪問に時間を費やしておりました。
本メルマガでは、現在耳目が集中している民主党小沢一郎代表の公設第一秘書 が逮捕された件につき、私の私見をお伝えしたいと思います。本稿を書いている のは、秘書の拘留期限である3月24日の前日で、このメルマガが配信される 24日には、既に起訴の有無、起訴があった場合の起訴内容などがあきらかに なっていると思いますが、それが判明する前に、リスクを承知の上で、 自分の考え方をお伝えしたかったものです。
今回の逮捕容疑は「実際には企業(西松建設)からの献金と認知していながら、 形式的には政治団体からの献金として、(政党支部ではなく)政治家個人の 資金管理団体(陸山会)で受領、(虚偽の)記載をした」というものです。
ここで質問ですが、みなさんは、たとえば日本医師会(社団法人)や 各都道府県の医師会が自民党やその支部、または政治家個人に献金する場合、 医師会が献金するのではなく、「日本医師連盟」という政治連盟(政治団体) が献金していることをご存知でしょうか? 実際は医師会の献金なのですが、形式上「政治連盟」という政治団体を つくって献金しています。つまり、「医師会は公平中立、不偏不党で、 どの政党や政治家も支持することはないが、その政治団体である日本医師連盟 は自民党や特定の政治家を支持する」という形式をとって献金している わけです。これは医師会に限らず、建設業(たとえば大分県建設業協会vs 大分建設政治連盟)、商工会議所(たとえば大分県商工会議所vs 大分商工政治連盟)など、多くの業界が同様の形式をとっています。
国民のほとんどは、このような形式は知らず「医師会が献金している」と 思っているのではないでしょうか。このような現実がある中で、しかも 小沢代表の秘書だけを上記容疑でいきなり逮捕することが果たして 社会的公正・公平なのか疑問を持たざるをえません。
更に、マスコミがほとんど指摘していない本件の本質について私の物の見方、 考え方をお伝えしたいと思います。それは、「わが国には政権党に逆らう 自由がない国である」という悲しい現実、本質です。
6年前に私が大分県知事選挙に出馬した際、「表立っては(応援)できませんが、 本当は吉良さんを応援していますからね」と、一体どれだけ多くの方々に ささやかれたことでしょう。2回の衆議院選挙でも同じことをささやかれました。 このように地方では、公共事業を請負っている会社、公共調達に携わっている 会社、それらの会社と取引のある会社(下請けや納入業者)に関係する人、 更には、それなりに社会的地位のある人までが、予算配分権を持つ時の首長や 政権党に表立って逆らうことをはばかります。表立って(予算配分権を持った 権力者に)弓を引けば、その後「干され続ける」ことが分かっているからです。
だから、今回の件でも西松建設は自民党や自民党議員に対しては表立って (西松建設名義で)献金をしているが、野党の小沢代表には政治団体を通じて の献金としているのだと思います。 この「政権党を支持しなければ社会的、経済的に抹殺してしまうぞ!」という 『脅しの構造』、逆を言えば、「予算配分権を握る首長や政権党に逆らわず 従順であれば、更には、日常や選挙時に支援すれば、おいしい予算に ありつける」という『たかりの構造』、税金無駄遣いの構造こそが、我が国の、 そして日本社会の真の『巨悪』です。そして、この構造を何としても 維持しようと最後の抵抗を試みているのが現在の姿だと思います。 この抵抗を跳ね返し、巨悪にとどめを刺すためにこそ政権交代を成し遂げたい と思います。山登りでいえば今、一番厳しく苦しい最後の胸突き八丁に 差し掛かっていますが、どんなに困難な道であっても登りきりたいと思います。
|