117「オバマ大統領誕生に思う」 2008年11月06日
みなさん こんにちは! 吉良州司です。 日本時間の今日(11月5日)、米国が、そして世界が新しい足跡を歴史に刻むことになりました。
米国民を、そして世界の人々に、困難に立ち向かう勇気を与え、明日を信じ、明日に希望を持たせてくれる若き米国のリーダー、否、世界のリーダーの誕生をみなさんとともに喜びたいと思います。また、人種の壁を乗り越えてオバマ大統領を誕生させた米国民に心から敬意を表したいと思います。
人も国も本当の危機に直面した時にその力量、真価が問われるものです。米国発の金融危機、経済危機は一朝一夕に解決することは難しいかもしれません。しかし、今日の米国民の勇気ある選択は、世界の人々にその「米国の底力」を示したと思います。また、この歴史的な第一歩が必ずや米国をこの危機から再生させると信じます。
“Yes, we can!”
この言葉と始めて出会ったのは26年程前のことです。この言葉を会社のキャッチフレーズにしたいと思っていました。当時、日商岩井という総合商社の人事部で採用・研修の仕事をしていた際、アイデアマンだった職場の2期後輩の鈴木達くんが、この言葉の生みの親でした。このフレーズの持つ魔力に魅せられ、すぐに同僚仲間と盛り上がりました。「お客さんからどんな要望、要求が出てこようとも、即座に“Yes, we can!”と応えられる会社にしよう!どんなことにも応えられる商社マンになろう!」「この言葉を発すると自分たちが元気になる!何か勇気が湧いてくる!」「“Yes, we can!”こそ、自分たちが目指す会社像、商社マン像だ!」当時、このような会話を交わしながら、心が熱くなったことを今でも鮮明に覚えています。
「“Change”して、いい社会、いい国を創ろう!」「民主党も共和党もない、白人も黒人もない、キリスト教もイスラム教もない、あるのは違いを乗り越えてお互い助け合う米国人だけだ!」と、“Change”と共生の必要性を訴える。そして、“Yes, we can!”、「勇気ある一歩を踏み出せば“Change”することができる!」と明日への希望と自信を与えたオバマ次期米国大統領。私も勝利宣言演説を聴きながら涙が溢れてきました。特に、演説を聴きながら涙している黒人支援者の感無量の表情を見ていると溢れる涙が止まりませんでした。
涙していた黒人支援者は、生まれてこのかた黒人であるが故に苦労してきた自分自身の苦難の人生に想いを馳せ、また、両親、祖父母、そして先祖の筆舌に尽くしがたい苦難の歴史に想いを馳せての涙だったと思います。インタビューを受ける黒人支援者の言葉が印象的でした。「自分の祖父母は黒人が大統領候補になることだけでも夢だと思ったことだろう。それが大統領になるなんて。。。」。
オバマ大統領の誕生は、白人だけではなく、黒人やヒスパニック、アジア系米国人、人種や宗教に関係なく誰にでもアメリカンドリームが実現できることを自ら実践したものとして、多くの人々に大きな勇気を与えたことと思います。
マケイン候補の敗北宣言も素晴らしかったと思います。「オバマ氏は偉大なことを達成した」「わたしを支持してくれたすべての人に呼び掛けたい。子どもや孫たちにより良い米国を引き継ぐため、民主党との違いを埋めて次の大統領に協力しよう!」。選挙戦後半でのネガティヴ・キャンペーンのマイナス面を埋めて余りあるやはり感動的な演説だったと思います。
オバマ大統領を誕生させた要因は何なのか、また、今後の日米関係や世界がどうなっていくのかといった分析については、後日改めて筆を起こしたいと思います。
今日は、オバマ氏の素晴らしさ、そのオバマ氏を選択した勇気ある米国人(特に白人達の勇気)の素晴らしさ、敗北を認めながら米国民みんなで新大統領に協力しようと訴えかけるマケイン候補の素晴らしさ、みなさんとともに米国で起こった歴史的感動に、しばし、浸ったままでいようではありませんか。「感動」こそ、政治の出発点なのですから・・・
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